アンビエントとチルウェイブの間

こんにちは、Johnです。


普段何気なく聴いている音楽って、

気分を高めたり、リラックスできたり、日常をちょっと変えてくれるツールですよね。


僕は、音楽って日常を非日常に変えてくれるものだと思うんです。

特に、お店に流れているような、

その場所の「雰囲気を作るため」、「空間を彩るため」に流れている音楽って重要ですし、そういう音楽が日常の至るところで流れていたらいいのにな~とか思ったりします。

まぁ、それこそ電車の音や雨の音も、その場を感じるための音楽になると思うのですが。



そんなことに興味を持って調べてみたら、やっぱりそういう音楽もあるんですね。

それが、「アンビエント・ミュージック」


「アンビエント」っていうのは、

そのまま直訳すると「周囲の」とか「環境の」とか「あたり一面にある」といった意味です。「周囲の温度(the ambient temperature)」や「大気環境基準(ambient air quality standard)」とかで使われるみたいですよ。



アンビエント・ミュージックは、

ブライアン・イーノが提唱した音楽で、

音楽によってここからどこかへ(=非日常)連れさられるのではなく、

ここ(=日常)にどのような音楽を流すのか?ということに着目した音楽です。


聴かれることを目的としていない、何かが起こりそうで起こらない。


ブライアン・イーノが作った有名な曲で

「ミュージック・フォー・エアポーツ(空港のための音楽)」

というのがあります。

この曲の面白いところが、

たとえ飛行機が墜落したとしても鳴り続けることができる音楽

という条件を課したため、死を内包した音楽になったこと。

そんなの空港で聴きたくないですよね。

Brian Eno | Ambient 1 - Music for Airports 


お分かりいただけたと思いますが、

アンビエントって退屈な音楽なんです。

だから、僕も一通り聴いて、ちょっと飽きてしまいました。



それで、ブライアン・イーノが提唱したようなアンビエントは退屈だけど、

エレクトロニカ、ハウス系の音楽は主張が強いし、

ちょうどいい感じの曲を探していた時に見つけたアーティストがTycho(ティコ)

本名はスコットハンセン。

サンフランシスコを拠点とするアーティストで、

ISO50 という名前でグラフィックアーティスト、写真家としても活動している。

まずは聴いてみてください。

Tycho - A Walk



はじめは単調なテンポで、ゆったりと波打つような、アンビエントを感じさせる音楽は、あとから力強く、単調さを感じさせない音楽へと変わっていく。

かといって、完全なチルウェイブでもない音楽は、聴いててゆったり踊れるし、乗れるし、癒される。

どうですか?かっこよくないですか?

Tychoのすごいところは、この音楽性だけではありません。


彼が作成しているジャケット・アートワークもGoodです。

幾何学っぽいモダンなデザインでありながらも、少しレトロ感があるデザインは、

音楽性とマッチしている。


Tychoを輩出したゴーストリー・インターナショナルは、

BeaconやSchool of Seven BellsなどのIDMやエレクトロニカのアーティストを多く輩出していて、最近注目してるレーベルでもあります。

http://ghostly.com/artists



また面白い音楽見つけたら紹介します。

ではまた~


John


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